<ヒルについて>
ヒルは、シカ、イノシシ、人などから血を吸います。這い上がって皮膚の柔らかな部位を探し、咬んだ直後にヒルジンという血液を固めない成分を体内に吐出します。
その後、血を吸い取るのです。
ヒルは、水場や苔の生える所に生息すると言います。また水辺にはカエルがいて、それを食料とするヘビも棲んでいます。ヒルはカエルとは異なり、哺乳類の血を吸って生きていますから、そのような場所のけもの道の草についていて、哺乳類がその場所を通った時に素早く取り付くのだと思います。
首や脇、腹、足とどこにでも噛みついて血を吸いますが、衣服の隙間などから入るので、ベルトの位置や長靴の上端から中側なども丁寧に見た方がよさそうです。
噛みついて血を吸い始めているヒルは、指先でこすったくらいではなかなか落とせません。うまく尾端側からつかめたとしても、噛みついていたら離れません。
無理に引っ張ると、噛みついているからさらに傷口が大きくなってしまいます。
「はがすには上から塩をかける(すり込む)か、たばこの火を近づけると落ちる」と私も若い頃から聞いていました。最近では、虫よけスプレーをかけておけば、かなりヒルの害を軽減できるとそうです。
私が吸われた時も、すり込む塩もないし、右の肩甲骨のあたりで見えないので「たばこの火」も当てられません。仕方なしに何度も指の腹でこすりましたが取れませんでした。ぴったりと吸い付くように食いついていたのか、つまんでやっとはがした時には、噛みついていたのか少し痛みを感じました。うまくはがれない時には、傷口が大きく広がり血が止まらないそうです。
ポイズンリムーバーを押し付けて、ポンプを押し下げます。注射器状のポンプの先に取り付けたアダプターの中では、吸い上げられた皮膚がパチンコ玉よりも小さ目の円球のように膨らんでいます。しばらくそのままにしていると、あっという間に血がたまっていきます。この時、傷口近くで血の凝結を止めてしまうヒルジンも吸い出されます。
このような処置ができない時には、口で思い切り吸い出せばいいのですが、一人で毒を吸い出せる部位にだけヒルがつくとは限りません。
皆さん、ポイズンリムーバーは軍隊が採用するだけあって必需品ですよ。ポイズンリムーバーでヒルジンの吸い出しをしなかった友人は、2日間血が止まらずに流れ出ていたそうです。
実際ヒルに血を吸われて実感したことですが、昔の民間療法で「シモヤケ」や「血行不良」「痔のうっ血解消」などで困る人の血を吸わせるために利用したという意味がとてもよくわかりました。
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