1 あんてな「 人 」主原憲司氏 地球温暖化 芦生より発信
地球温暖化に伴う植物や昆虫の異変に10年ほど前から気づき、今も警鐘を鳴らし続ける人がいます。主原憲司(すはらけんじ)氏。生態不明の最後のゼフィルスと呼ばれた「ヒサマツミドリシジミ」の生態解明をしたことで、昆虫の研究者にはとても知られている人です。昆虫の生態研究ほか、観察した昆虫や植物の点描の細密画は命を感じるほど。中でも、蘭の花と訪花昆虫の関係に着目した、膨大な綿密画と観察記録は…続きを読む
2006.11.29 |
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2 ゾウの耳 うそか本当か!たぶん本当なんだろうなって
思ってしまうお話を書く事にします。「電撃ショッカーの脅威」
北海道で鮭類の研究をされ、野生鮭研究所を開かれている小宮山英重さんに、「電撃ショッカー」を日本製としてHOGAが安価に作るべきか相談しました。電撃ショッカーの問い合わせは、年に数回あります。しかし、現在HOGAでは販売していません。最も有名な海外品は、日本でとても高価です。この機器の特徴は、「ショックで浮き上がった魚も、時間が経てば再び泳ぐようになる。」というのが売り物です。渓流の環境や、鮭科魚類の生態に…続きを読む
2006.03.30 |
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3 エキノコックス
北海道で古くから知られていて、キタキツネなどの寄生虫として知られる病気です。北海道には数多く牧場があり、その周辺部や民家近くにキタキツネは平気で出没します。最近本州の芝生の育成販売をする会社が、北海道で芝生を作り、本州で販売を開始していると言う話を聞きました。そのせいか、ゴルフをする人や、ゴルフ場に勤務する人たちからもエキノコックスが確認されたと言うのです。また一説には、キツネの糞が芝地に飛散し、…続きを読む
2004.09.01 |
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4 「サシバエの防除薬」…思い出と提言…牛乳の汚染を防げ!
イベルメクチンの脅威!
牛や馬の体を刺して血を吸う昆虫に、「サシバエ」と言う嫌われ者がいます。この昆虫の薬剤による防除で、血液ばかりでなく糞や尿に殺虫剤の成分が出ていることに気づきました。私は、奇抜な角や輝きを持つ「糞虫」に15歳の頃(1968年頃)からとても興味を持っていました。ファーブルの昆虫記には「フンコロガシ(聖タマコガネ)」が登場します。この仲間であるコガネムシ科の一群は「糞虫(フンチュウ)」と呼ばれ、動物たちの排泄物である…続きを読む
2005.03.07 |
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5 「全国の緑化が危ない!苗木が韓国・中国から大量に輸入されている!」
各地で緑化事業が推進され個人的にとても喜んでいました。昨年のことです。苗木は「どんぐり銀行」のように在来種の実生からばかりだと考えていた私は、大きな鉄槌で殴られた気がしました。苗木は、園芸業者に苗木を供給する輸入業者がさらにあり、ほとんどが小さいものでも30cmから50cm程度に成長しています。樹種もコナラ、クリ、ブナ、マツなどが苗木の大半を占めているとか。昆虫の卵が産み付けられていたり、その卵の中にも…続きを読む
2005.03.07 |
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6 保賀昭雄のアウトドア雑記 2007
暖冬で余計暮らしやすくなったのか、石垣島では倒産したホテルが放したインドクジャクが大繁殖しました。野菜への被害ばかりでなく、天然記念物に指定されている昆虫や爬虫類、両生類にまで被害が拡大しています。壱岐ではホテルの閉鎖で放された当初20頭ほどのタイワンリスが、作物を食い荒らして大きな被害が出ています。今年1月から5月末までに9,800頭が駆除されたというほどの勢いで増え続けています。私もインドクジャク…続きを読む
2007.07.06 |
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7 温暖化と野生動物 2008
昨年に増して、温暖化に関わるニュースが頻繁に報道されています。HOGAが配布していたCDには2000年頃から<あんてな「人」主原憲司氏 地球温暖化 芦生より発信>という記事を書き綴ってきました。今では早春から真夏日やヒートアイランド現象が見られ、生き物たちの世界にも随所で顕著な変化が現れていることは皆さんご存知の通りです。ヒマラヤの氷河の衰退や極地の解氷がわずかに議論された頃、目に見えないスピードで…続きを読む
2008.10.22 |
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8 保賀昭雄のアウトドア雑記 2008
春から少しずつ書くつもりが、紅葉の季節を過ぎ、冬も通り越し、2009年4月にこの文章を書いています。2008年の春。温暖化の影響で、もともと低山地に生息するギフチョウを標高600mの地域で写真撮影を試みました。しかし4月下旬と5月にかけて、生息地に数回出かけました。山に行ってみると天候の急変で4月末に降雪があり、日陰には溶けることなく雪が残っていました。当日ギフチョウの姿は、気温の低下のためか見られ…続きを読む
2009.04.10 |
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9 いのちの森の目標像 2009
この文章は、京都市下京区に梅小路公園が誕生した経緯と、公園内に作られた「いのちの森」に関わる文章である。
「いのちの森」誕生にかかわられた日高敏隆先生と四手井綱英先生は、2009年にご逝去された。感謝の意味を込めて、その経過をここに記録させていただいた。
「いのちの森」の目標像を述べる前に、この貴重な森を生み出して下さった、先人の熱き思いを記録として残したい。
1991年の夏のある日、私は梅小路公園の地元である大内学区の体育振興委員であったことから、JR 梅小路貨物跡地に広域避難場所を兼ねたイベント広場とゲートボール場、テニス場の建設計画が提案されていることを知った。その時は詳細も把握できず、当時論議を呼んだ建都1200
年記念事業の一環であるらしい・・・としかわからなかった。しかし、広いJR 梅小路貨物跡地が、ゲートボール場やテニス場といった特定の人達しか利用できない空間になぜなってしまうのだろうかと考える日々が続いた。…続きを読む
2010.05.02 |
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10 保賀昭雄のアウトドア雑記 2011
桜の開花の頃から5月中旬頃までの間、大量の「黄砂」が飛散しています。私はその影響で、花粉症的になりとても不調です。この頃、春の女神と呼ばれるギフチョウなど昆虫を探しに行くと、さらに重症の花粉症患者のようになってしまいます。ギフチョウの様子を知りたくて探しに出かけた人達に聞くと、京都盆地側の従来の生息地では姿を見なくなったとよく聞きます。地球環境が温暖化しているからなのか、2月、3月に高温が続くと…続きを読む
2012.08.01 |
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11 京都イワナ釣り紀行2012
私の初めての山歩きは10歳の頃です。京都北山の雲ケ畑(くもがはた)近辺へ連れていただき、木材搬出のための木馬道(きんまみち)を肩車してもらったことを鮮明に覚えています。その後、昆虫採集や登山に興味を持ち、随所に出かけるようになりました。初めてのイワナ釣りは、18歳を過ぎた頃でした。仲良しのお兄さんに連れられ、比良山系の武奈ヶ岳につながる渓を、ふもとから遡行しました。険しい源流部の遡行は獣道に思える…続きを読む
2012.11.05 |
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12 アメリカザリガニとウシガエルの駆除について考える2014
「いのちの森」は、1996年4月に京都市下京区梅小路公園内に開設された、建都1200年のメモリアルシンボルである。京都駅近くの自然の残らない都市の中心に、面積約0.6haの人工の緑地を創る。一見里山の風景をほうふつとさせる、緑と水の流れ、雑木林を主体とした疑似自然公園をめざした。その雑木林は、野鳥や昆虫が生息する「いのちあふれる森」、「ビオトープ」、「生き物たちの聖域」と紹介され、期待が寄せられた。…続きを読む
2014.05.30 |
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