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クロシジミ Niphanda fusca (鱗翅目、シジミチョウ科)




~興味ある生態~
 祇園祭の囃子が都大路に響くころ、大文字山の山頂部にクロシジミが姿を見せます。
山頂部には「大文字の送り火」の火床があるため、樹木は人の背丈ほどに刈りこまれています。
翅の色は名前ほど真っ黒ではなく、雌雄とも裏側から見ると、焦げ茶色の地に地色よりも黒い斑紋と白いぼかし模様があります。雄の翅の表は青みがかった紫色(桑の実色/マルベリー)に輝き、雌の翅は黒褐色をしています。色彩ばかりでなく、雄と雌とでは翅の形が異なり、雄の前翅が鋭くとがっているのに対してメスは縁どりがふっくらしています。八瀬や音羽山をはじめ、低山地の尾根や荒れ地の日当たりのいいかん木帯に生息地が見られます。
 8月初旬ごろ、卵はアブラムシやキジラミがつくコナラやクヌギ、ササ類などの枝や茎に産みつけられます。1週間ほどでふ化した幼虫は、3齢になるまではアブラムシやキジラミの分泌物をなめて成長します。その後、クロオオアリにくわえられて土中の巣に運ばれ、翌年の羽化の季節までアリに育てられます。土中で蛹化・羽化したチョウは土の中からはい出します。地上に出たチョウは、かん木やササ、ススキなどの植物によじ登り、足場の良い所を探してぶらさがります。羽化直後、翅は身体を包むように巻きついたままです。ミヤコザサの茎をぶらさがるようによじ登り、葉の先端にしっかりつかまります。そして体を左右に揺すり、翅の開閉を繰り返します。およそ1時間で翅が伸びますが、空を飛べるほどには固まらず、風に揺れています。さらにその後1時間ほどたってチョウは空へ舞い上がります。
文・写真 保賀 昭雄
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